2022年1月6日 木曜 晴れのち雪
小樽は連日、雪と曇天の日々が続き、週間予報を見ても一向に晴れマークがない憂鬱な天気が続いている。そんな中、予報に反して朝から晴れ間が出ていた。
朝食1時間後、いつ曇りだすかわからないので、手早く準備をして祝津の展望台に向けてLEAFを走らせた。
FF車ではあるが期待通り、展望台へ続く圧雪路面の急坂は、難なく登り切った。
展望台からトド岩を眺めると例年通りトドが上陸している。柵をまたいで防寒靴のまま足を踏み入れたが、次第に雪が深くなり、股下まで埋まり先へ進むのが困難だ。
岬の先端までわずか200m程度なのだが、引き返して自宅までスノーシューを取りに行ったほうが賢明だ。
4,50分で戻ってきた時には、定年後と思しきおじさんが、Nikonのカメラと500mm以上のレンズを三脚に据えてワシを狙っているようであった。
長年僕の撮影スポットであったが、ついに同業者が現れた感を抱いた。岬に向い水族館の入り江を見ると、オジロワシが飛んでいた。
おそらく手前の樹林にとまっていたのだろう。先端に辿り着いた。写真で数えてみるとトドは13頭だ。

右側の岩礁を見下ろすとアザラシが日向ぼっこしている。4頭だと思っていたが写真で見ると5頭いた。
5年くらい前から見ているが、今までは最高がせいぜい3頭だったので嬉しい限りだ。

展望台に戻り、LEAFに乗って海沿いに車を止めた。すかさず野良猫1匹が寄ってきた。
白地に黒の模様で顔は目やにが凍ったのか、ダニに吸われたのか、できものだらけで見るも哀れな顔になっている。
ついで灰白色のきれいなキジトラ猫もやってきた。こちらはかなり可愛い。餌をおねだりに来たのだろうか。
とりあえず野良猫には待ってもらい、だめもとで海岸に海鳥がいないか見に行った。海鳥はいないが、左の岩の先に何やら大きな物が見える。
いくらワシでもあんなに大きくはないから、石仏か石碑だろうと思っていたが、よく見るとなんとオオワシだった。
LEAFのそばには相変わらず白黒の野良猫が待っている。

灰白色のキジトラ猫はLEAFの下に体の半分を入れて待っている。

白黒猫は少し離れて待ち構えている。右耳にV字のカットが入っているので、サクラ猫だ。
サクラ猫とは野良猫の繁殖を防ぐために避妊手術を施したという印だ。そのうえで地域で給餌をして保護しようという活動である。

なんとかしてやりたいが、今はオオワシの撮影チャンスなので、終わるまで待ってもらう事にした。
オオワシは岩頭にとまったままだが、牛歩戦術で少しづつ距離を詰めて行った。

岩から飛び立った。旋回して風に乗って高度を上げ、遥か東の空に消えて行った。その後、オジロワシも同じ岩頭にとまり、下赤岩山の方に消えた。


野良猫2匹は相変わらず待っていて、何とかしてあげたい。僕の婚約者が最近、保護猫を飼いはじめており、猫が気に入らず食べなかったキャットフードをもらってあるので、家まで取りに行くことにした。
戻ると、白黒猫は近くの食堂の前にいたが、もう一匹の灰白色のキジ白はいない。しかし、茶トラ猫がやってきて持参した食器にフードを入れてあげた。僕を警戒しつつも黙々と食べ始めた。

さらに黒地に白の猫が加わった。他の猫に対して極度に遠慮しており、先の2匹が食べ終わるまで、餌をあげても食べようとしないので、先の2匹とは離れたところで食器を出すとやっと食べ始めた。
それでも他の猫がやってきて取られてしまう始末だ。こんなんでよく生きられるなと思う。よく見るとこの子も右耳にV字カットのあるサクラ猫だ。



茶トラは満足したのか、お礼のつもりかゴロンとお腹を見せて愛嬌を振りまいた。

すべて食べ終わった後、あの灰白色のキジ白がやっと現れた。すでに食べ尽くされた後の光景を見て、悲痛な鳴き声が響いた。
まるで飼い主に対するように、僕を見て鳴き続ける。陽は陰り雪が降りだした。
旧約聖書で弟ヤコブが父イサクに祝福されたことで、祝福を失ったことを知り愕然とする兄エサウの話とシンクロした。
また家まで餌を取りに行こう。車に乗り込んでもまだ僕を見て泣き続ける。「待ってろよ。すぐに戻るから。」

途中、障害者福祉作業所のパン屋さんで昼食のパンとコーヒーを買って戻った。
灰白色の猫は待っていた。他の猫も一緒に食べだした。



さっき満足していたはずの茶トラは最後まで食べていた。
食堂前の張り紙を見ると、一昨日から今日までお休みになっていたので、満足な食事にありついてなかったのかもしれない。

サクラ猫でない避妊されていない野良猫には本来、むやみに餌付けをするべきではない。
なぜなら繁殖することによってさらに子猫が生まれて、延々と野良猫が寒さや飢えなどの、過酷な野良生活を強いられることになるからだ。
ただ今回は、野良猫から求めて近づいて来たこと、廃棄になるキャットフードがあったこと。
サクラ猫が一緒にいたこと。なついてきて保護可能であればそれも辞さない気持ちがあったこと。などの点があったので、給餌の判断に至った。
すでに夕暮れが迫っていた。またここに来るときは廃棄フードを忘れずに持って来よう。そう思って彼らを後にした。
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