2015年7月

とある夏の日、北海道新聞の朝刊で新千歳からマレーシアの首都クアラルンプールまでの航空券が、なんと9800円との広告があるのを見た。
格安航空会社(LCC)のエア・アジアだ。これまででは考えられない格安価格に驚くと同時に、心が揺れ動いた。
海外旅行といえば、大学の卒業旅行でニューヨークに行っただけで、1991年以来、24年ぶりとなる。そもそも国内旅行さえろくにできてはいないのだが。
このチャンスを逃したらもう海外なんていつになるかわからない。7月29日、一人で行けるか不安もあるが、行くなら「今でしょ!」という思いで思い切って予約した。
エアアジアの予約はウェブ上でしかできず、しかもすべて英語だったので、予約はできたものの間違いがないか一抹の不安があった。
帰りの便は12800円で取れた。預け荷物や機内食などは別料金となる。合計で往復33,973円となり、ホテルは4泊ともクアラルンプールのチャイナタウンにあるのアミーゴホテルを予約しておいた。4泊9288円と格安だ。
往路は新千歳10月2日・早朝発、クアラルンプール夕方着、復路は10月6日夜クアラルンプール発、7日朝・新千歳着の4泊6日となる。
マレーシアは東南アジアのマレー半島とボルネオ島の北部に位置しており、東南アジアの近代国家へと発展を続けているが、まだ豊かな自然が残り多くの野生動物が生息している。
海外旅行の定番ガイドブックである地球の歩き方などで、現地の自然や野生動物の生息地などを調べると、世界最古の熱帯雨林と言われ、マレートラが生息するタマンナガラ国立公園などがある。
ただ片言英語しかしゃべれない僕が、いきなり奥地へワイルドライフの撮影に行くのはリスクが高いので、まずはクアラルンプール近郊の自然を探した。
市内にも森林研究所(FRIM)という熱帯雨林の大きな公園があったのでそこに行ってみようと思った。
出航日前、よりによって北海道内には爆弾低気圧が迫ってきている。欠航もありうる状況で、LCCだけに振替便などは望めず、旅行自体取りやめになる可能性が出てきた。
10月2日、出航当日の朝を迎えた。天気は持ちこたえているようだ。バスの始発前だったので自宅からタクシーで小樽駅に行き、電車で新千歳空港に向かった。途中の札幌駅で彼女が乗ってきて、見送りに来てくれた。
搭乗口の前に着いたが、フライトは予定通りでほっとした。彼女とのしばしの間別れを惜しみ、いざマレーシアへと飛び立った。
主がともにおられる。そんな思いとなる船出となった。
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