兜沼の夕焼け 9月19日(日) 2日目

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 未明にトイレに行きたくなり目が覚めた。道の駅のトイレは開いていた。アイドリングしていた車も何台かいたが、環境に悪いだけでなく近くの車は迷惑だろう。また寝床に着いたが、なかなか眠れずにいると、何やら近くでアイドリングの音が聞こえる。すぐ隣のスペースに軽自動車が来ていた。もう寝るのはあきらめてサロベツに向かうことにした。

  天塩川河口を見て行ったが何もいないので国道232号を北上した。サロベツへ続く早朝の国道は自分だけのものだった。LEAFの運転支援装置・プロパイロットを法定速度の60kmに設定し、ハンドル支援装置によって手をハンドルに添えるだけでいい。わずかなモーター音を響かせ、地を滑るように森を駆け抜けていく感覚が爽快だ。

 左側の視界が開けてくると、見渡す限りの広大な大地に朝霧が立ち込めていた。これまでに見たことのない美しい光景が出迎えてくれた。上空にはオオヒシクイと見られる群れがV字になって飛んで行く。LEAFを降りて行く末を見つめた。ガンの仲間で南へ渡る途上の中継地としているのだ。

 

AM5:25 停車しリーフを降りる

 次々とオオヒシクイの編隊が飛んで行く。おそらく沼で夜を明かし、牧草地へ移動しているのだろう。僕は国道から脇道にそれた。鉄塔にはオジロワシがとまっている。もうサロベツ原野に足を踏み入れたのだろうか。これまでとは景色が一変した。牧草地に向かって農道を進むと名もない沼が出現した。遠くに水鳥がちらほらと見られる。オオヒシクイもここをねぐらにしていたのかもしれない。沼の畔でコーヒーを沸かした。

 幌延ビジターセンターに到着した。緊急事態宣言中でトイレも開いてない。駐車場でガスコンロでご飯を炊いて朝食とした。車内は眩いほどに陽射しがさして暖かい。
 隣接している下沼の木道を散策したが水鳥は見られない。木道脇に紫色の花が咲いている。案内板を見るとエゾリンドウだった。

10:16 エゾリンドウ

 そのあと海岸に行ったが、やはりプラスチックの漂着ゴミが多く、小樽の銭函や石狩と大して変わらない状態なので歩くのは止めた。

 海岸を北上し右折するとサロベツ湿原センターがあったので寄ってみた。こちらも休館だったがトイレと食堂は開いていた。ヨシワラの木道を歩いたが、草原性の野鳥などはほとんど見られない。食堂で揚げたての揚げいもとホタテ入りのサロベツラーメンで腹ごしらえした。

 幌延町役場で充電したのち、セイコーマートで買い出しした。

 今日はどこに車中泊しようかネットで検索してみると、サロベツ北部の兜沼にキャンプ場があったので、そこに向かった。駐車場は大きく、周りは鬱蒼とした森に囲まれていた。車が1台いたが、日暮れ前に去っていった。コロナの影響か、キャンプ場は閉鎖されており、誰一人いなかった。キャンプ場にはバンガローや管理棟があり、水道は一カ所だけ使えた。トイレは駐車場の傍にあったが結構古くて、夜間には行きたくなかった。

 兜沼の畔に行くと水鳥が羽を休めていた。夕暮れになるにつれて、オオヒシクイの群れが沼に続々と戻って来る。空と湖は茜色に染まり、遥か海を越えた利尻富士が湖面に映えていた。

17時24分
17時32分

 幸い満月で雲もなかったので、夜になっても月明りで照らされた。道の駅と違い、他人に煩わされることがないのはいいのだが、いざ誰もいないキャンプ場で車中泊するのは気味が悪いものだ。しかしそんなことを言っていたら、自然写真など撮れないのだが。何もないことを祈って寝るしかない。

 明日に続く。

 

“兜沼の夕焼け 9月19日(日) 2日目”. への1件のコメント

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    ひとみ

    リンドウ好きだよ。
    あげいも久しぶりに食べたいなぁ!

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