マレーシア撮影余話

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 ここでは滞在何日目だったかは忘れてしまったが、印象深かった出来事について書き記しておこうと思う。

ボッタくりタクシーと正直タクシー

 FRIMからタクシーに乗る際、ガイドブックではケポン駅が近いと書いてあるので、運転手にケポン駅までと言ったのだが、運転手さんはケポンセントラル駅の方が近いという。なのでその通りにしてもらったのだが、本当に運賃が安かった。

本来なら乗客の言う通りケポン駅に行ったほうが儲かるのに、一見(いちげん)さんの外国人旅行者にわざわざ損をするようなことをしてくれた事に感謝感激した。

 一方、FRIMのゲート外でタクシー待ちをしていたが、なかなか来ない日があった。やっと来たタクシーであったが、幾分おんぼろである。今となっては料金はうる覚えなのだが、行先を告げるとこれまでの運賃より高い10リンギット(約300円)と言っている。

これまでの料金より明らかに高い。だがすでに車は走りだしている。これまで乗車した時の料金である「6リンギット」と言ったが、拒否され、「嫌なら降りるか。」と言ってくる。ならば間を取って「8リンギット」と言うと交渉が成立した。疲れているのに、わざわざ降りてまたタクシーを待つよりいいと判断した。

チャイナタウンの夜

 FRIMから帰りシャワーを浴びた後は、外食に繰り出した。チャイナタウンの通りは飲食店などがたち並ぶが、夜になるとどこからともなく路上にはアクセサリー、マンゴーなどの南国フルーツのワゴン販売など、様々な露店が立ち並んできて通りは毎晩お祭りのような賑わいを見せる。

 10月とはいえ、常夏の夜気はTシャツ1枚で心地よく開放的だ。通りは飲食店が路上までせりだしている。僕は露店前で物色していると、店先の女の子が私の腕が蚊に刺されていて、血がわずかに出ていたのを見つけて、置いてあった水で洗ってくれた。

なんだかとても嬉しいような不思議な気持ちになったが、ただそれだけのことで、私はまた別の店を探して先に進んだ。

 チャイナタウンの娼婦 

 宿泊しているホテルの近くの路上では日中、若い欧米風の女性が4人ほど立っているのをよく見かけたが、ある時、ホテルの出入り口で若い女性が私に声をかけてきた。どうやら売春の誘いらしい。グラマーで背も高くきれいな顔立ちの人で、立っていた女性の1人だろう。

私はキリスト者であることから、すぐにお断りしたが、参考までに「How much?」と料金を聞いてみたが、確か3000円くらいだっと思う。おそらく宿泊しているアミーゴホテルを利用するのだろうが、日本人にしたら超格安だ。

経済合理性だけを考えたらやらないと損です。結婚していようがいまいが、確かな信仰がなければ抗う事ができない男も多いだろう。「Where are you come from ?」と聞いたらスリランカから来ているとのことだった。路上に立っている他の女性の中には文句の付けようがないような美女がいたが、もちろんその人からは声をかけられなかった。

金を飲む公衆電話

 愛猫のサムエルを母に託したこともあり、マレーシアに付いたら母に電話すると言っていたため、ホテルから電話しようとしたが使えなかったことは先に書い通りだ。そこで公衆電話からかけようと試みた。

路上の公衆電話はいかにも使われていないようなおんぼろである。旅行ガイド本の国際電話のかけ方に従って、リンギット硬貨を入れてみるが、何も反応がない。仕方なく受話器を戻すが、硬貨も戻らない。

別の公衆電話も試したが同様で、しかし硬貨は戻って来た。帰国の際にクアラルンプール国際空港にも公衆電話があった。流石に近代的な国際空港なので、電話も新しいことから、通じるかもしれないと思った。しかしこれもダメであった。マレーシアは公衆電話が廃止になってるのだろうか。結局帰国するまで日本とは音信不通となった。

“マレーシア撮影余話”. への2件のフィードバック

  1. hitomiribeka のアバター
    hitomiribeka

    売春はキリスト教だからじゃなく、彼女が居るからするはずがないと思って欲しかったです!
    本当正直者だなぁ。

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    1. Stauros Yonatan           (スタウロス・ヨナタン) のアバター

      彼女がいても妻がいても抗う事が出来ないことが、世の常だよ。浮気や不倫なんてそこら中にある。

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